みけの物語カフェ

いろんなお話を公開しています。お暇なときにでも…。

2025-01-01から1年間の記事一覧

0092「恋人売ります」

「恋人(こいびと)売(う)ります」(2011/06/10) 「何(なん)だよ、こんなところに呼(よ)び出(だ)して」丸雄(まるお)はカフェの席(せき)につくなり言(い)った。「遅(おそ)かったじゃないか。何(なに)やってたんだよ」親友(しんゆう)の拓也(たくや)はむずむずし…

0091「夢の絆創膏」

「夢(ゆめ)の絆創膏(ばんそうこう)」(2011/05/21) アマゾンの密林(みつりん)。鈴木(すずき)がここに来(く)ることになった発端(ほったん)は、インターネットに流(なが)れていた噂(うわさ)。<アマゾンの奥地(おくち)には、どんな怪我(けが)でも治(なお)して…

1526「昨日の記憶」

「昨日(きのう)の記憶(きおく)」(2025/05/15) 私(わたし)には通勤(つうきん)のときにいつも会(あ)う幼(おさな)なじみの友(とも)だちがいる。彼女(かのじょ)とはよく遊(あそ)びに行(い)ったりしていた。そんな彼女(かのじょ)からこう言(い)われた。「昨夜(…

0006「いつか、あの場所で…」

「いつか、あの場所(ばしょ)で…」(2009/05/25) 「大空(おおぞら)に舞(ま)え、鯉(こい)のぼり」3「こらっ!」突然(とつぜん)、ゆかりが叫(さけ)んだ。「高太郎(こうたろう)、何(なに)してんの」窓(まど)から高太郎君(こうたろうくん)が顔(かお)を出(だ)す…

0090「ご先祖様」

「ご先祖様(せんぞさま)」(2011/05/18) それは突然(とつぜん)のことだった。朝食(ちょうしょく)の後片付(あとかたづ)けを終(お)えて振(ふ)り返(かえ)ったとき、その人(ひと)はそこにいたのだ。じっと芳恵(よしえ)を見(み)つめて…。その顔(かお)は、間違(ま…

0089「代わり者」

「代(か)わり者(もの)」(2011/05/10) 「なあ、頼(たの)むよ。俺(おれ)、今日(きょう)は部活(ぶかつ)に遅(おく)れるわけにいかないんだ」 服部(はっとり)はそう言(い)うと教室(きょうしつ)を飛(と)び出(だ)した。その様子(ようす)を見(み)ていた班長(はんち…

1525「どういう関係」

「どういう関係(かんけい)」(2025/05/13) 「だったら、すれ違(ちが)う女性(じょせい)に片(かた)っ端(ぱし)から声(こえ)をかけていくとか…」「それは不審者(ふしんしゃ)になっちゃうわよ。それに、知(し)らない女性(じょせい)に声(こえ)なんかかけられるの…

0088「恋電気」

「恋電気(こいでんき)」(2011/05/09) 「恵里香(えりか)にもやっと来(き)たわけね」愛子(あいこ)は半(なか)ばからかうように言(い)った。「そんなんじゃないわ。ただ、あの人(ひと)とちょっと手(て)が触(ふ)れたとき…」 恵里香(えりか)はその時(とき)のこと…

0087「遺産相続」

「遺産相続(いさんそうぞく)」(2011/05/05) 古(ふる)ぼけた洋館(ようかん)。建(た)てられた当時(とうじ)はハイカラな住(す)まいだったが、百年(ひゃくねん)近(ちか)くたった今(いま)となっては見(み)る影(かげ)もなかった。広(ひろ)い庭(にわ)も雑草(ざっ…

0086「風になりたい」

「風(かぜ)になりたい」(2011/04/25) 風(かぜ)になりたいあなたから遠(とお)く離(はな)れても いつもあなたを見守(みまも)っていたいからあなたが淋(さび)しくて涙(なみだ)するとき 暖(あたた)かな風(かぜ)でそっとあなたの髪(かみ)をなでてあげるどんなに…

0005「SINOBI」

「SINOBI(しのび)」(2009/05/24) ○ 夕方(ゆうがた)のとある商店街(しょうてんがい) 閑散(かんさん)として人通(ひとどお)りのない商店街(しょうてんがい)。店主(てんしゅ)たちが不安(ふあん)そうに通(とお)りを見(み)ていた。ナレーション「突然(とつ…

1524「人生ループ」

「人生(じんせい)ループ」(2025/05/07) 私(わたし)は死(し)んでもすぐに産(う)まれ変(か)わるという特別(とくべつ)な能力(のうりょく)を持(も)っている。つまり何度(なんど)でも人生(じんせい)をやり直(なお)すことができるのだ。それに、前世(ぜんせ)の記…

0085「重大事件発生」

「重大事件発生(じゅうだいじけんはっせい)」(2011/04/19) 「うーん」探偵(たんてい)は首(くび)をひねった。「これは…」 と言(い)ったなり黙(だま)り込(こ)む。そばにいた警部(けいぶ)は心配(しんぱい)そうに、探偵(たんてい)の次(つぎ)の行動(こうどう)を…

0084「魅惑の宴」

「魅惑(みわく)の宴(うたげ)」(2011/04/12) 「これ、美味(おい)しいね」ステーキをほおばりながら、由香里(ゆかり)は嬉(うれ)しそうに言(い)った。「そうでしょ」百合恵(ゆりえ)は得意気(とくいげ)に、「この料理(りょうり)で三千円(さんぜんえん)よ。しか…

0083「髪の長い彼女」

「髪(かみ)の長(なが)い彼女(かのじょ)」(2011/04/10) 僕(ぼく)は髪(かみ)の長(なが)い女性(じょせい)が好(す)きだ。それも、黒髪(くろかみ)のストレート。こう、髪(かみ)をスーッとかき上(あ)げる仕草(しぐさ)はたまらない。なぜ女性(じょせい)の好(この)…

1523「うそつき」

「うそつき」(2025/05/06) よく通(とお)る小(ちい)さな公園(こうえん)で、彼女(かのじょ)はひとり、ベンチに座(すわ)っていた。僕(ぼく)は見(み)かけるたびに、何(なに)をしてるんだろうと気(き)になった。でも、話(はな)しかけるほどではなかった。 ある…

0082「まだ早い」

「まだ早(はや)い」(2011/04/09) 「あかり、風呂(ふろ)入(はい)るぞ」泰造(たいぞう)は愛娘(まなむすめ)と過(す)ごすこの時間(じかん)を、何(なに)よりも楽(たの)しみにしていた。 いつものあかりだったら喜(よろこ)んで父親(ちちおや)に駆(か)け寄(よ)っ…

0081「好きの条件」

「好(す)きの条件(じょうけん)」(2011/04/02) 「ねえぇ、最低(さいてい)の男(おとこ)でしょ。何(なん)であんなやつ、好(す)きになったのかなぁ」 あすみは親友(しんゆう)の芳恵(よしえ)のマンションに押(お)しかけて、愚痴(ぐち)をこぼした。「それって、…

0002「怪事件ファイル」2

「怪事件(かいじけん)ファイル」2(2009/05/20) 「蜘蛛(くも)の糸(いと)」2 翌朝(よくあさ)早(はや)く、二人(ふたり)は駅(えき)の改札口(かいさつぐち)で待(ま)ち合(あ)わせた。いちごは係長(かかりちょう)からの命令(めいれい)もあり、しぶしぶ同行(どう…

0080「もうひとりの自分6」

「もうひとりの自分(じぶん)6」(2009/02/23) 会議室(かいぎしつ)に飛(と)び込(こ)んだ二人(ふたり)は、一瞬(いっしゅん)凍(こお)りついた。ちょうど企画会議(きかくかいぎ)の真(ま)っ最中(さいちゅう)だったのだ。部屋(へや)の中(なか)にいた全員(ぜんい…

1522「私はだれ?」

「私(わたし)はだれ?」(2025/05/05) 私(わたし)は記憶(きおく)をなくしてしまった。自分(じぶん)はいったい誰(だれ)なのか? どういう人間(にんげん)なのかまったく分(わ)からない。何(なん)でこんなことになったのか…。それも記憶(きおく)にない。 目(め…

0079「もうひとりの自分5」

「もうひとりの自分(じぶん)5」(2009/02/21) 次(つぎ)の日(ひ)のこと。もうひとりの自分(じぶん)の行動(こうどう)は素早(すばや)かった。出社(しゅっしゃ)するなり、後輩(こうはい)の男性社員(だんせいしゃいん)にメモをはさんだ書類(しょるい)を手渡(て…

0078「もうひとりの自分4」

「もうひとりの自分(じぶん)4」(2009/02/18) さおりは落(お)ち着(つ)かない様子(ようす)で摩天楼(まてんろう)に入(はい)って行(い)った。今(いま)までこんな華(はな)やかなドレスは着(き)たことがなかったのだ。神谷(かみや)はもう先(さき)に来(き)ていて…

0077「もうひとりの自分3」

「もうひとりの自分(じぶん)3」(2009/02/16) 神谷(かみや)という男(おとこ)は社内(しゃない)きってのイケメンで、女子社員(じょししゃいん)だれもが少(すこ)しでも近(ちか)づこうとしのぎを削(けず)っていた。さおりもあこがれていたが、自分(じぶん)とは…

1521「後ろの人たち」

「後(うし)ろの人(ひと)たち」(2025/05/03) 彼女(かのじょ)の後(うし)ろにはいつも人(ひと)がいた。しかもそれは、どうやら霊的(れいてき)なもののようだ。それが見(み)えてしまった人(ひと)たちは、当然(とうぜん)のことだが彼女(かのじょ)とは距離(きょ…

0076「もうひとりの自分2」

「もうひとりの自分(じぶん)2」(2009/02/14) さおりはあの日(ひ)からずっと、もうひとりの自分(じぶん)に付(つ)きまとわれていた。見(み)られているだけでも落(お)ち着(つ)かないのに、休(やす)む間(ま)もなくしゃべりかけてくるのだ。でも、さおりはその…

0005「いつか、あの場所で…」

「いつか、あの場所(ばしょ)で…」(2009/05/18) 「大空(おおぞら)に舞(ま)え、鯉(こい)のぼり」2「違(ちが)うの。高太郎君(こうたろうくん)は悪(わる)くないの。…悪(わる)かったのは私(わたし)の方(ほう)なんだから」 私(わたし)はすべてを打(う)ち明(あ)…

0075「もうひとりの自分1」

「もうひとりの自分(じぶん)1」(2009/02/12) さおりは初(はじ)めて行(い)った町(まち)で、古風(こふう)なアンティークの店(みせ)を見(み)つけた。何(なに)かに引(ひ)きよせられるように店内(てんない)に入(はい)ってみると、きれいに装飾(そうしょく)され…

0074「大切な場所」

「大切(たいせつ)な場所(ばしょ)」(2009/02/09) 「何(なん)でそうなるのよ」祐実(ゆみ)は怒(おこ)っていた。「勝手(かって)に決(き)めないでよ!」「だって、祐実(ゆみ)には仕事(しごと)があるだろ。ついて来(こ)いなんて言(い)えないよ」「そうよ。やっと…

1520「理想の男子」

「理想(りそう)の男子(だんし)」(2025/04/30) 彼女(かのじょ)は両親(りょうしん)の不仲(ふなか)に悩(なや)まされていた。結婚(けっこん)に憧(あこが)れをもてなくなっていた彼女(かのじょ)だが、ひとりぼっちにはなりたくないと思(おも)っていた。そこで彼…