2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「別(わか)れの杯(さかずき)」(2008/11/23) 女(おんな)は部屋(へや)を出(で)て行(い)こうとしていた。男(おとこ)は女(おんな)を呼(よ)び止(と)めて、「もう行(い)くのかい?」「ええ。いつまでもここにはいられないわ」女(おんな)は淋(さび)しげに微笑(ほ…
「星(ほし)くずのペンダント」(2008/11/22) 彼(かれ)と喧嘩(けんか)をした。きっかけは些細(ささい)なことだったのに、まさかこんなことになるなんて。もう、三日(みっか)も連絡(れんらく)がない。 時間(じかん)がたつにつれて、仲直(なかなお)りのきっか…
「食(く)いしん坊(ぼう)のルームメイト」(2009/04/26) とあるアパート。越(こ)してきたばかりなのか、段(だん)ボール箱(ばこ)などが積(つ)み上(あ)げられている。真一(しんいち)が段(だん)ボール箱(ばこ)を一(ひと)つずつ開(あ)けながら、真一(しんいち)「…
「テレパス」(2008/11/21) さやかには不思議(ふしぎ)な能力(のうりょく)があった。心(こころ)の声(こえ)が聞(き)こえるのだ。周(まわ)りの人(ひと)の考(かんが)えていることが、洪水(こうずい)のように頭(あたま)の中(なか)に流(なが)れ込(こ)んでくる。子…
「水曜(すいよう)の女(おんな)」(2008/11/20) 智美(ともみ)と遥(はるか)は十年来(じゅうねんらい)の友(とも)だった。でも、同(おな)じ人(ひと)を好(す)きになってしまい、一ヵ月前(いっかげつまえ)から絶交状態(ぜっこうじょうたい)にあった。 智美(ともみ…
「幻(まぼろし)の美容師(びようし)」(2008/11/19) 「ねえ、本当(ほんとう)にここなの?」ブランド品(ひん)で着飾(きかざ)った娘(むすめ)がささやいた。「はい、お嬢様(じょうさま)」と付(つ)き人(びと)の娘(むすめ)が答(こた)えて、「ここで間違(まちが)い…
「公園友達(こうえんともだち)」(2008/11/18) 明日香(あすか)は公園(こうえん)のベンチに座(すわ)り、ぼうっとしていた。そこへ犬(いぬ)を連(つ)れた男(おとこ)がやって来(き)て、「こんにちは」と声(こえ)をかけた。でも彼女(かのじょ)が気(き)づかないの…
「戦場(せんじょう)の架(か)け橋(はし)」(2008/11/17) とある有名(ゆうめい)ホテルで創業三十周年(そうぎょうさんじゅっしゅうねん)のパーティが開(ひら)かれていた。各界(かっかい)の名士(めいし)が招待(しょうたい)され、その子女(しじょ)の方々(かたが…
「週末婚(しゅうまつこん)の憂鬱(ゆううつ)」(2008/11/16) 康雄(やすお)と香織(かおり)は三十代半(さんじゅうだいなか)ばで結婚(けっこん)し、いつの間(ま)にか結婚四年目(けっこんよねんめ)に突入(とつにゅう)していた。二人(ふたり)は平日(へいじつ)は別…