みけの物語カフェ

いろんなお話を公開しています。お暇なときにでも…。

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

0063「早とちり」

「早(はや)とちり」(2008/12/18) みそらはサークルの先輩(せんぱい)の佐々木君(ささきくん)が好(す)きだった。彼女(かのじょ)の片思(かたおも)いなのだが――。今夜(こんや)はそのサークル仲間(なかま)が忘年会(ぼうねんかい)ということで居酒屋(いざかや)に…

0062「若返りクリーム」

「若返(わかがえ)りクリーム」(2008/12/17) 「また新(あたら)しい化粧品(けしょうひん)買(か)ったのか?」夫(おっと)は鏡(かがみ)の前(まえ)でお肌(はだ)の手入(てい)れをしている妻(つま)に言(い)った。「商店街(しょうてんがい)にね、小(ちい)さな化粧品…

1516「返事はあとで」

「返事(へんじ)はあとで」(2025/04/23) わたしは知(し)り合(あ)いの男性(だんせい)から告白(こくはく)された。あまりにも突然(とつぜん)のことだったので、わたしは返(かえ)す言葉(ことば)がなかった。彼(かれ)が言(い)うには、一目惚(ひとめぼ)れのようだ…

0061「選ばない女」

「選(えら)ばない女(おんな)」(2008/12/16) 僕(ぼく)の彼女(かのじょ)は容姿端麗(ようしたんれい)で、申(もう)し分(ぶん)のない女性(じょせい)だった。ただ、ひとつだけ欠点(けってん)をあげると…。「どれにしよう。迷(まよ)っちゃうわ。ねえ、どれが良(い…

0004「いつか、あの場所で…」

「いつか、あの場所(ばしょ)で…」(2009/05/07) 「大空(おおぞら)に舞(ま)え、鯉(こい)のぼり」1 いつも引(ひ)っ越(こ)してばかりで、私(わたし)には故郷(ふるさと)と呼(よ)べるような場所(ばしょ)はないんだ。転校(てんこう)したのだってこれで三回目(さ…

0060「マイホーム」

「マイホーム」(2008/12/15) 山田(やまだ)さんは念願(ねんがん)の一戸建(いっこだ)てを購入(こうにゅう)した。とても便利(べんり)な場所(ばしょ)なのに、信(しん)じられないくらい安(やす)かったのだ。家族(かぞく)は欠陥住宅(けっかんじゅうたく)じゃない…

1515「謎の男」

「謎(なぞ)の男(おとこ)」(2025/04/18) 私(わたし)が友(とも)だち数人(すうにん)とお茶(ちゃ)をしていたときだった。見知(みし)らぬ男性(だんせい)が私(わたし)の前(まえ)に現(あらわ)れた。その人(ひと)は、私(わたし)の隣(となり)りに座(すわ)ると、とて…

0059「時空倶楽部」

「時空倶楽部(じくうくらぶ)」(2008/12/14) 紗英(さえ)は大学(だいがく)の求人情報(きゅうじんじょうほう)の掲示板(けいじばん)を見(み)ていて、<時空倶楽部(じくうくらぶ)>という会社名(かいしゃめい)の求人(きゅうじん)に目(め)がとまった。詳細(しょ…

0058「新生日本誕生」

「新生日本誕生(しんせいにほんたんじょう)」(2008/12/13) 涼子(りょうこ)は若(わか)くして新人賞(しんじんしょう)を受賞(じゅしょう)した女流作家(じょりゅうさっか)――。ここ一ヵ月間(いっかげつかん)、部屋(へや)にこもって仕事(しごと)をしていた。何(…

0057「山の神様」

「山(やま)の神様(かみさま)」(2008/12/12) 私(わたし)は三年(さんねん)ぶりに娘(むすめ)を連(つ)れて実家(じっか)へ帰郷(ききょう)した。――私(わたし)の故郷(ふるさと)は山(やま)の中(なか)にある小(ちい)さな村(むら)で、今(いま)でも昔(むかし)ながらの…

0056「逃亡者」

「逃亡者(とうぼうしゃ)」(2008/12/11) 耕助(こうすけ)は夜中(よなか)の二時(にじ)に玄関(げんかん)のチャイムの音(おと)で目(め)を覚(さ)ました。「誰(だれ)だよ、こんな時間(じかん)に…」「俺(おれ)だよ、一平(いっぺい)」外(そと)から声(こえ)がして、…

1514「放送NG」

「放送(ほうそう)NG(エヌジー)」(2025/04/14) とあるテレビ局(きょく)の情報番組(じょうほうばんぐみ)。取材(しゅざい)で撮(と)られた街角(まちかど)の映像(えいぞう)にとんでもないものが映(うつ)り込(こ)んでいた。放送前(ほうそうまえ)に気(き)づいた…

0055「後ろ姿に恋した男」

「後(うし)ろ姿(すがた)に恋(こい)した男(おとこ)」(2008/12/10) 小間物屋(こまものや)の若旦那(わかだんな)が寝込(ねこ)んでしまった。医者(いしゃ)を呼(よ)んで診(み)てもらっても、どこも悪(わる)いところはないと言(い)われるばかり。――そこで若旦那(…

0003「小悪魔的微笑」

「小悪魔的微笑(こあくまてきびしょう)」(2009/05/06) 小(ちい)さな結婚式場(けっこんしきじょう)で、受付(うけつけ)をすることになった初対面(しょたいめん)の二人(ふたり)。さやか「ねえ、花嫁(はなよめ)のドレス、見(み)た? 超(ちょう)ダサくない」山…

0054「妖怪樹」

「妖怪樹(ようかいじゅ)」(2008/12/09) 森(もり)に囲(かこ)まれた小(ちい)さな庵(いおり)。ここには風変(ふうが)わりな占(うらな)い師(し)が住(す)んでいた。仕事(しごと)に行(ゆ)き詰(づ)まった男(おとこ)が、この場所(ばしょ)に引(ひ)きつけられるように…

0053「わがままな天使」

「わがままな天使(てんし)」(2008/12/08) 「ねえ、エンジェルのケーキが食(た)べたい。買(か)ってきて」「今(いま)から? 無理(むり)だよ。だって、もう店(みせ)は閉(し)まってるし」「どうしても食(た)べたいの。私(わたし)の言(い)うこと何(なん)でもき…

1513「プライベート」

「プライベート」(2025/04/11) 女(おんな)の家(いえ)を訪(たず)ねてきた男(おとこ)。どうやら恋人(こいびと)のようだ。チャイムを鳴(な)らすと、にやついた顔(かお)で扉(とびら)が開(あ)くのを待(ま)った。しばらくして、迷惑(めいわく)そうな顔(かお)をし…

0052「スキャンダル」

「スキャンダル」(2008/12/07) 大企業(だいきぎょう)の給湯室(きゅうとうしつ)で女子社員(じょししゃいん)たちが噂話(うわさばなし)で盛(も)り上(あ)がっていた。「ねえ、部長(ぶちょう)が秘書課(ひしょか)の相沢芳恵(あいざわよしえ)と不倫(ふりん)してる…

0051「おとり捜査」

「おとり捜査(そうさ)」(2008/12/06) 「あの、何(なん)で今回(こんかい)も私(わたし)なんですか?」京子(きょうこ)は不満(ふまん)そうな顔(かお)でつぶやいた。「お前(まえ)、男装(だんそう)も似合(にあ)うじゃないか。これは新(あたら)しい発見(はっけん)…

0050「恋人週間」

「恋人週間(こいびとしゅうかん)」(2008/12/05) 「あの、佐藤太一(さとうたいち)さんですよね」 女性(じょせい)は一礼(いちれい)すると、「私(わたし)、結婚促進公団(けっこんそくしんこうだん)から派遣(はけん)された百瀬(ももせ)ひとみです。今日(きょう…

0049「人生の誤算」

「人生(じんせい)の誤算(ごさん)」(2008/12/04) 新婚初夜(しんこんしょや)の二人(ふたり)が、ベッドの中(なか)でこんな会話(かいわ)をしていた。「君(きみ)は、僕(ぼく)の持(も)ってる金(かね)が欲(ほ)しいんだろ?」「そうよ。お金(かね)がなかったら、あ…

0003「記念写真」

「記念写真(きねんしゃしん)」(2009/05/03) とある山(やま)の頂上付近(ちょうじょうふきん)に、一本(いっぽん)の樫(かし)の大木(たいぼく)が立(た)っていた。そこからは遠(とお)くまで見渡(みわた)せて、なかなかの眺(なが)めである。ここは有名(ゆうめい)…

0048「時をかけるねこ」

「時(とき)をかけるねこ」(2008/12/03) ある大学(だいがく)の研究室(けんきゅうしつ)にねこが出入(でい)りするようになった。学生(がくせい)たちも研究(けんきゅう)の合間(あいま)に世話(せわ)をしてとても可愛(かわい)がったので、いつの間(ま)にかそこに…