みけの物語カフェ

いろんなお話を公開しています。お暇なときにでも…。

ブログ短編2

1544「会いたい」

「会(あ)いたい」(2025/07/04) 彼(かれ)は変(へん)な場所(ばしょ)にいた。そこにはカウンターがあるだけで、その上(うえ)に呼鈴(よびりん)が置(お)いてあった。彼(かれ)はそれを押(お)してみた。すると女(おんな)が現(あらわ)れて、「どうもお疲(つか)れさ…

1543「乗っ取る」

「乗(の)っ取(と)る」(2025/07/02) これはある結婚式場(けっこんしきじょう)のお話(はな)しである。なぜか分(わ)からないが式(しき)の直前(ちょくぜん)、新婦(しんぷ)が逃(に)げ出(だ)してしまった。それを知(し)った新郎(しんろう)もどこかへ姿(すがた)を…

1542「天敵」

「天敵(てんてき)」(2025/06/28) 彼(かれ)は吸血鬼(きゅうけつき)の末裔(まつえい)のひとり。でも、彼(かれ)は他(ほか)の一族(いちぞく)とはちょっと違(ちが)っていた。まぁ、血(ち)を吸(す)っちゃうってのは同(おな)じなんだけど。彼(かれ)はひとりでいる…

1541「働き方改革」

「働(はたら)き方(かた)改革(かいかく)」(2025/06/26) とある大企業(だいきぎょう)では仕事(しごと)の効率化(こうりつか)を図(はか)るために、工程(こうてい)の細分化(さいぶんか)を進(すす)めていた。それにともなって、ときに暇(ひま)な部署(ぶしょ)も出…

1540「エンディング」

「エンディング」(2025/06/24) 彼(かれ)は高齢者(こうれいしゃ)と呼(よ)ばれる年齢(ねんれい)にきていた。今(いま)まで元気(げんき)で働(はたら)いていたが、病気(びょうき)になって入院(にゅういん)することになってしまった。退院(たいいん)したとき彼(…

1539「スイッチ」

「スイッチ」(2025/06/22) どこまでも続(つづ)いている真(ま)っ白(しろ)な空間(くうかん)。そこに集(あつ)められた人(ひと)たち。性別(せいべつ)も年齢(ねんれい)もばらばらで、ここへ来(き)た経緯(けいい)もそれぞれ違(ちが)っていた。ある人(ひと)はとあ…

1538「恋の終わり」

「恋(こい)の終(お)わり」(2025/06/19) その恋(こい)は突然(とつぜん)生(う)まれた。あたしにとっては予期(よき)しなかったことだ。あたし、この人(ひと)のこと好(す)きかもしれない。そう思(おも)ってしまった。いや、思(おも)い込(こ)んでしまったのかも…

1537「カギ」

「カギ」(2025/06/18) 僕(ぼく)はぐちゃぐちゃになっている机(つくえ)の引(ひ)き出(だ)しの整理(せいり)をはじめた。いつかやろうと思(おも)っていて、ずっと先延(さきの)ばしにしていたのだ。いろんなものを入(い)れるので、何(なに)が入(はい)っているの…

1536「伝説のくまさん」

「伝説(でんせつ)のくまさん」(2025/06/13) その人(ひと)は、この業界(ぎょうかい)の中(なか)で<伝説(でんせつ)のくまさん>と呼(よ)ばれていた。なぜなのかは分(わ)からないが、その人(ひと)が参加(さんか)したイベントは必(かなら)ず成功(せいこう)して…

1535「死の間際」

「死(し)の間際(まぎわ)」(2025/06/09) ここに、死(し)を間際(まぎわ)にしている人(ひと)がいた。その人(ひと)は考(かんが)えていた。自分(じぶん)はこれまでに何(なに)をしてきたのか? 自分(じぶん)には生(い)きていた証(あか)しというか、そんなものが…

1534「恋の引力」

「恋(こい)の引力(いんりょく)」(2025/06/06) 彼女(かのじょ)がそれに気(き)づいたのは数分前(すうふんまえ)のこと。彼女(かのじょ)のことをずっと見(み)ている彼(かれ)がいた。彼(かれ)は友達(ともだち)の一人(ひとり)だが、何(なん)だかいつもと違(ちが)…

1533「実現ノート」

「実現(じつげん)ノート」(2025/06/04) さえない大学生(だいがくせい)の慎二(しんじ)は、自宅近(じたくちか)くの文房具店(ぶんぼうぐてん)でノートを買(か)った。勉強(べんきょう)に使(つか)うためだ。彼(かれ)はノートに課題(かだい)の数式(すうしき)を書…

1532「昼さがり」

「昼(ひる)さがり」(2025/06/01) 昼(ひる)さがり、友人(ゆうじん)から電話(でんわ)がかかってきた。その友人(ゆうじん)はちょくちょく僕(ぼく)に頼(たの)みごとをしてくる面倒(めんど)くさいヤツだった。今度(こんど)もまたアリバイを頼(たの)まれてしまっ…

1531「内気探偵」

「内気(うちき)探偵(たんてい)」(2025/05/26) とある探偵事務所(たんていじむしょ)に気(き)の弱(よわ)い男(おとこ)がいた。何(なん)でこんな大変(たいへん)な仕事(しごと)をしているのか、彼(かれ)には分(わ)からない。でも自分(じぶん)で選(えら)んだのだ…

1530「別世界」

「別世界(べっせかい)」(2025/05/23) 彼女(かのじょ)はあまりにもピュアだった。だから人(ひと)とどう接(せっ)したらいいのか分(わ)からない。家族(かぞく)とは何(なん)の問題(もんだい)もないが、他人(たにん)となるとどうしても尻込(しりご)みしてしまう…

1529「兄妹」

「兄妹(きょうだい)」(2025/05/22) それは突然(とつぜん)のことだった。彼(かれ)の前(まえ)に妹(いもうと)を名乗(なの)る女(おんな)が現(あらわ)れた。まだ若(わか)い女(おんな)で、どうやら未成年(みせいねん)のようだ。彼(かれ)とは十(とう)は離(はな)れ…

1528「カウント」

「カウント」(2025/05/20) 彼(かれ)はとてもイヤな夢(ゆめ)を見(み)た。なんの夢(ゆめ)だったのか思(おも)い出(だ)せないが、身体(からだ)がとてもだるくてベッドから出(で)られなかった。しばらくぼんやりしていたが、彼(かれ)はあることに気(き)がついた…

1527「ひも好き」

「ひも好(ず)き」(2025/05/17) 「あたしの彼氏(かれし)、ひも男(おとこ)なの」ゆかりは友(とも)だちに平然(へいぜん)と言(い)ってしまう女(おんな)。彼女(かのじょ)のことをよく知(し)らない友(とも)だちは絶対(ぜったい)にひいてしまうだろう。でも、腐(…

1526「昨日の記憶」

「昨日(きのう)の記憶(きおく)」(2025/05/15) 私(わたし)には通勤(つうきん)のときにいつも会(あ)う幼(おさな)なじみの友(とも)だちがいる。彼女(かのじょ)とはよく遊(あそ)びに行(い)ったりしていた。そんな彼女(かのじょ)からこう言(い)われた。「昨夜(…

1525「どういう関係」

「どういう関係(かんけい)」(2025/05/13) 「だったら、すれ違(ちが)う女性(じょせい)に片(かた)っ端(ぱし)から声(こえ)をかけていくとか…」「それは不審者(ふしんしゃ)になっちゃうわよ。それに、知(し)らない女性(じょせい)に声(こえ)なんかかけられるの…

1524「人生ループ」

「人生(じんせい)ループ」(2025/05/07) 私(わたし)は死(し)んでもすぐに産(う)まれ変(か)わるという特別(とくべつ)な能力(のうりょく)を持(も)っている。つまり何度(なんど)でも人生(じんせい)をやり直(なお)すことができるのだ。それに、前世(ぜんせ)の記…

1523「うそつき」

「うそつき」(2025/05/06) よく通(とお)る小(ちい)さな公園(こうえん)で、彼女(かのじょ)はひとり、ベンチに座(すわ)っていた。僕(ぼく)は見(み)かけるたびに、何(なに)をしてるんだろうと気(き)になった。でも、話(はな)しかけるほどではなかった。 ある…

1522「私はだれ?」

「私(わたし)はだれ?」(2025/05/05) 私(わたし)は記憶(きおく)をなくしてしまった。自分(じぶん)はいったい誰(だれ)なのか? どういう人間(にんげん)なのかまったく分(わ)からない。何(なん)でこんなことになったのか…。それも記憶(きおく)にない。 目(め…

1521「後ろの人たち」

「後(うし)ろの人(ひと)たち」(2025/05/03) 彼女(かのじょ)の後(うし)ろにはいつも人(ひと)がいた。しかもそれは、どうやら霊的(れいてき)なもののようだ。それが見(み)えてしまった人(ひと)たちは、当然(とうぜん)のことだが彼女(かのじょ)とは距離(きょ…

1520「理想の男子」

「理想(りそう)の男子(だんし)」(2025/04/30) 彼女(かのじょ)は両親(りょうしん)の不仲(ふなか)に悩(なや)まされていた。結婚(けっこん)に憧(あこが)れをもてなくなっていた彼女(かのじょ)だが、ひとりぼっちにはなりたくないと思(おも)っていた。そこで彼…

1519「アクマ降臨」

「アクマ降臨(こうりん)」(2025/04/29) あたしは彼(かれ)とドライブに出(で)かけた。でも、彼(かれ)はどこへ行(い)くのか教(おし)えてくれなかった。彼(かれ)は黙(だま)って車(くるま)を走(はし)らせる。なんか、いつもの彼(かれ)とは別人(べつじん)のよう…

1518「友だちなくしそう」

「友(とも)だちなくしそう」(2025/04/26) キャンパス内(ない)のベンチに座(すわ)って、前(まえ)を通(とお)り過(す)ぎていく学生(がくせい)たちを見(み)ていた。そこに、友(とも)だちがやって来(き)た。何(なん)やかやと無駄話(むだばなし)をしていると、友…

1517「やっちまった」

「やっちまった」(2025/04/24) 彼(かれ)は、連絡(れんらく)が取(と)れなくなっていた友人(ゆうじん)から呼(よ)び出(だ)された。待(ま)ち合(あ)わせの場所(ばしょ)に行(い)くと、その友人(ゆうじん)は辺(あた)りをキョロキョロしながら彼(かれ)に言(い)った…

1516「返事はあとで」

「返事(へんじ)はあとで」(2025/04/23) わたしは知(し)り合(あ)いの男性(だんせい)から告白(こくはく)された。あまりにも突然(とつぜん)のことだったので、わたしは返(かえ)す言葉(ことば)がなかった。彼(かれ)が言(い)うには、一目惚(ひとめぼ)れのようだ…

1515「謎の男」

「謎(なぞ)の男(おとこ)」(2025/04/18) 私(わたし)が友(とも)だち数人(すうにん)とお茶(ちゃ)をしていたときだった。見知(みし)らぬ男性(だんせい)が私(わたし)の前(まえ)に現(あらわ)れた。その人(ひと)は、私(わたし)の隣(となり)りに座(すわ)ると、とて…