みけの物語カフェ

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0047「しゃっくり」

「しゃっくり」(2008/12/02)

「ねえ、大丈夫(だいじょうぶ)?」遥(はるか)はニコニコしながら、「つばを飲(の)み込(こ)むと、止(と)まるかも」
「お前(まえ)、楽(たの)しんでないか? ヒック…。たかが、しゃっくりじゃないか、こんなヒック」
「そうだ、これなんかどう? これを呑(の)み込(こ)めば…」
「こんなの呑(の)み込(こ)んだら、喉(のど)に詰(つ)まヒック、ヒック…。何(なん)で大福(だいふく)なんか持(も)ってヒック…」
「お店(みせ)の前(まえ)、通(とお)ったら、食(た)べたくなっちゃって。そうだ、いいこと思(おも)いついちゃった」
 遥(はるか)は押(お)し入(い)れの中(なか)に頭(あたま)を突(つ)っ込(こ)んで、何(なに)かを探(さが)し始(はじ)めた。
「もういいよ、そのうちヒック、止(と)まるから。ヒック、お前(まえ)、何(なに)しに来(き)たんヒック…」
 圭介(けいすけ)は水(みず)でも飲(の)もうかと立(た)ちあがった。その時(とき)、すぐ後(うし)ろで<パン! パン!>と大(おお)きな音(おと)がして、圭介(けいすけ)は飛(と)び上(あ)がった。振(ふ)り返(かえ)ると遥(はるか)が大(おお)きなクラッカーを手(て)に立(た)っていた。
「あのな…、驚(おど)かすなよ。どこからそんなの…」
「ほら、圭介(けいすけ)のびっくり誕生会(たんじょうかい)に使(つか)おうと買(か)っておいたのよ。でも、圭介(けいすけ)ったら自分(じぶん)の誕生日(たんじょうび)忘(わす)れてて、結局(けっきょく)できなかったじゃない」
「ああ、そんなこともあったな。あれ、止(と)まった……。やった、やっとおさまった」
「よかったね。これで話(はな)せるわ。ねえ、私(わたし)ね…。赤(あか)ちゃん、できちゃったの!」
「えっ、ほんとかよ! ヒック…、ヒック…。まただヒック…。驚(おど)かすなよヒック…」
<つぶやき>おめでたなんですか。こんなこと聞(き)かされちゃったら、そりゃ驚(おどろ)きますよね。
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