みけの物語カフェ

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0049「人生の誤算」

「人生(じんせい)の誤算(ごさん)」(2008/12/04)

 新婚初夜(しんこんしょや)の二人(ふたり)が、ベッドの中(なか)でこんな会話(かいわ)をしていた。
「君(きみ)は、僕(ぼく)の持(も)ってる金(かね)が欲(ほ)しいんだろ?」
「そうよ。お金(かね)がなかったら、あなたなんか相手(あいて)にしなかったわ」
「ふん。君(きみ)みたいに正直(しょうじき)な女(おんな)は初(はじ)めてだよ。本心(ほんしん)をあっさり言(い)ってしまうんだから」
「だから、私(わたし)を選(えら)んだんでしょ。いいのよ、他(ほか)に好(す)きな女(おんな)ができたら、愛人(あいじん)にしても」
「それは助(たす)かるね。君(きみ)も、好(す)きなだけ遊(あそ)んでもいいんだよ」
「私(わたし)は、男(おとこ)には興味(きょうみ)ないの。お金(かね)さえあれば満足(まんぞく)よ」
 ――それから一年(いちねん)が過(す)ぎて、この二人(ふたり)の生活(せいかつ)は大(おお)きく変(か)わってしまった。
「もう愛人(あいじん)とは別(わか)れるって言(い)ったじゃない。何(なん)でまだ付(つ)き合(あ)ってるのよ」
「なに勝手(かって)なこと言(い)ってるんだ。愛人(あいじん)を作(つく)れって言(い)ったのは君(きみ)じゃないか」
「あの時(とき)と、事情(じじょう)が変(か)わったの。お腹(なか)の中(なか)には、あなたの子供(こども)がいるのよ」
「もう、僕(ぼく)たち別(わか)れよう。慰謝料(いしゃりょう)や養育費(よういくひ)はちゃんと払(はら)ってやるよ」
「いやよ。私(わたし)は離婚(りこん)はしないから。この子(こ)のためにも、私(わたし)たちやり直(なお)しましょ」
「なに言(い)ってるんだ。君(きみ)は僕(ぼく)のことなんか何(なん)とも思(おも)ってないじゃないか」
「あなたはこの子(こ)の父親(ちちおや)なのよ。愛人(あいじん)なんかに財産(ざいさん)を盗(と)られるなんて、まっぴらよ!」
<つぶやき>お金(かね)のために人生(じんせい)を踏(ふ)み外(はず)さないで下(くだ)さい。思(おも)いやりの気持(きも)ちが大切(たいせつ)です。
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