「あたしの彼(かれ)はストーカー」(2012/05/28)
「で、あたしが酔(よ)っぱらいに絡(から)まれてるとこ助(たす)けてくれて。でも、お礼(れい)も言(い)えなかったの」
「あんた、何(なん)で一人(ひとり)でそんなとこ歩(ある)いてたのよ。気(き)をつけなきゃダメじゃない」
「でも、人(ひと)けのない所(ところ)じゃないと、どんな人(ひと)だか分(わ)からないじゃない」
「なに考(かんが)えてんの? あんたの方(ほう)からストーカーを誘(さそ)ってどうすんのよ」
「だって…。そんなに悪(わる)い人(ひと)じゃないと思(おも)うわ」
「ストーカーに良(い)い人(ひと)なんていないわよ。もう、二度(にど)とこんなことしないで。いい」
「うん。でもね…、あたし分(わ)かっちゃった気(き)がする。たぶん、あたしを助(たす)けてくれた人(ひと)よ」
「もう、何(なに)がよ?」
「だから、あたしのことずっと見(み)てる人(ひと)。だってその人(ひと)、何(なん)となく見覚(みおぼ)えがあるもの」
「えっ、そいつがストーカーってこと?」
「きっとそうよ。今度(こんど)見(み)かけたら声(こえ)をかけてみようかなぁ」
「ダメよ、そんなこと。何(なに)されるか分(わ)かんないでしょ」
「大丈夫(だいじょうぶ)よ。それに、助(たす)けてもらったお礼(れい)を言(い)わないといけないし」
「だったら、私(わたし)も一緒(いっしょ)に行(い)く。私(わたし)から言(い)ってやるわ。大事(だいじ)な親友(しんゆう)に付(つ)きまとうなって」
「やめて。そんなことしたら、もう会(あ)えなくなっちゃうわ。彼(かれ)って、シャイなだけなのよ」
「だから――。まさか、あんた、その人(ひと)のこと……。絶対(ぜったい)、やめなさいよ」
<つぶやき>危(あぶ)ないことはよしましょう。でも、世(よ)の中(なか)悪(わる)い人(ひと)ばかりじゃないと信(しん)じたい。
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