みけの物語カフェ

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1515「謎の男」

「謎(なぞ)の男(おとこ)」(2025/04/18)

 私(わたし)が友(とも)だち数人(すうにん)とお茶(ちゃ)をしていたときだった。見知(みし)らぬ男性(だんせい)が私(わたし)の前(まえ)に現(あらわ)れた。その人(ひと)は、私(わたし)の隣(となり)りに座(すわ)ると、とてもなれなれしく、まるで恋人(こいびと)のように私(わたし)の肩(かた)に手(て)をまわして、とんでもないことを口走(くちばし)った。
「ごめんねぇ。俺(おれ)、彼氏(かれし)なんだけど…。ちょっと彼女(かのじょ)に大事(だいじ)な話(はなし)があって…」
 その人(ひと)は、私(わたし)に微笑(ほほえ)みかける。でも、その視線(しせん)は、怖(こわ)いぐらい冷(つめ)たいものに感(かん)じた。
 友(とも)だちは目(め)を丸(まる)くして見(み)つめ合(あ)って…。そして、ごく普通(ふつう)の反応(はんのう)をした。
「えっ、そうなんだぁ。もう、ちっとも知(し)らなかったよ。なんで教(おし)えてくれなかったの?」
「じゃあ、そろそろ、あたしたち行(い)くね。あとは、お二人(ふたり)で…」
 友(とも)だちは、そそくさと立(た)ち上(あ)がって行(い)ってしまった。嘘(うそ)でしょ…。なんで私(わたし)をおいていくのよ。私(わたし)も立(た)ち上(あ)がろうとしたが、その人(ひと)に腕(うで)をつかまれて立(た)ち上(あ)がれない。
 その人(ひと)は、私(わたし)に言(い)った。「さて、これからどうしますか?」
 私(わたし)は即座(そくざ)に答(こた)えた。「はなしてください。私(わたし)、帰(かえ)りますから」
「そんなに冷(つめ)たくしないでよ。俺(おれ)たち、恋人(こいびと)じゃない」
「はぁ? なに言(い)ってるんですか。あなたは、いったい誰(だれ)なの?」
「それ、ききたいですか? いいですよ。じゃあ、特別(とくべつ)に教(おし)えてあげましょう。でも、それをきいちゃうと、あなた、冷静(れいせい)でいられなくなるかもしれませんよ。いいですか?」
<つぶやき>この男(おとこ)、いったい何者(なにもの)なのか。この後(あと)、とんでもない関係(かんけい)が明(あき)らかになる?
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